湯船を嫌がる子どもに無理なく入浴を促すためには、子どもが嫌がる理由を知って対処することが必要です。
それぞれの状況に合わせた対処法をまとめます。

湯船に入るのが怖いとき

お風呂で滑ってしまったことがトラウマになっていたり、足が届かないこと、浮力を怖く感じることなどが原因で湯船を敬遠している場合もあります。
この場合、無理にお風呂に浸からせるのではなく、少量のお湯に身体の一部分だけをつけることから慣れてもらいましょう。

まずは子供の目線で、浴槽の底が見えるほどの量のお湯を張ります。
底が見えれば、足を入れることに対する恐怖が緩和されるだけでなく、湯船に浸かった後のことを想像しやすくなります。

日々少しずつお湯に浸かる身体の面積を増やしていけば、いつの間にか湯船に入ることを克服できているでしょう。
洗面器に足をつけたりお尻をつけるなど、ステップを踏んでみるのもおすすめです。

他にも、お湯の入っていない空の状態の浴槽に立たせて、足元から少しずつお湯を入れ、水に入っても平気という感覚を味わってもらうのも1つの手です。

他に、おもちゃを入れてそれに意識を集中させ、怖さを軽減させるという工夫の仕方もあります。

温度が原因と考えられる場合

大人と子どもでは体感温度が異なるため、大人がちょうど良いと感じる湯加減が子どもにとって高いと感じられる場合もあります。
子どもと一緒に湯加減の調節をすることで、無理なく入れる温度を探しましょう。

徐々に温度を切り替えながらシャワーを手にかけて、熱いと思ったら言うように支持するのも良い方法です。
湯船に浸かることに抵抗がある場合は、シャワーだけにしてしまっても問題ないでしょう。

すぐに出ようとする場合

子どもがすぐにでたがる場合には、具体的な目安を伝えましょう。
「10秒数えたら上がろうね」など、はっきりした基準を提示することで、子どもの抵抗感を減らすことができます。

秒数は子どもと一緒に決めて、短すぎると感じても最初は要望を優先させましょう。

湯船に入りたがらない場合には、大人が先に湯船に入って秒数を数えるなど手本を見せてあげてください。
その際、楽しそうに行うと子どもの感じる抵抗意識も減るはずです。

子どもと一緒に湯船に入ることができれば、一緒に数を数え、数え終わって上がることができたら褒めてあげましょう。

できそうであればお子さんと一緒に湯船に入って10かぞえます。
最後までかぞえて、あがれたら褒めてあげましょう。

数にこだわらず、好きな歌を歌い終わるまで浸かる、などといった目標にしても構いません。
子どもが楽しんで湯船に浸かることのできるような工夫を凝らしましょう。

数字に強制力を持たせて子どもに恐怖感や苦手意識を植え付けないようにすることも大切です。
時間を決めて数えているうちに途中で上がってしまう場合は、小さな数から再挑戦しましょう。

徐々に時間を長くすることによって、お湯に対する抵抗意識を減らすことができます。