皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害児童にオススメのおもちゃ選び」についてです。
発達障害児童に限らず、お子さまたちにとって遊びとは生活していく上でのすべての原点です。そしてその遊びを楽しく学んでいくためのツールとしておもちゃがあります。
おもちゃは成長に必要な刺激を与え、子どもはおもちゃで遊ぶことにより想像力を働かせ、心身ともに発達し成長していきます。
発育状況に見合わないおもちゃを無理に与えてしまっても、見向きもしないなんてこともあるかもしれません。
目次
発達教育におすすめの知育玩具
親が求めるおもちゃへの期待
楽しく遊んでいるうちに、なんとなく学べている。生活するための知恵や想像力を養ってもらいたいなど、親はおもちゃに対する要求としてこんなことを思い描いている方は多いと思います。
そんなおもちゃ、「知育玩具」として最近では色々見かけますよね。何を基準に選んで良いのか、どんなものがお子さまにとってベストなのか。
悩めば悩むほど、どうしたら良いのかわからなくなってしまいます。大好きなわが子を思えばこその悩みですよね。
大好きなお子さまへのベストアイテムを考える前に、親御様がお子さまのおもちゃに求める期待をまとめてみました。
- 遊びながら自然と学ぶ事ができる
- そのおもちゃが持つ目的がある(発達を促す目的など)
- 触感にこだわっている
- 安全性が高い
- デザインや見た目のシンプルさ
- 値段が安価、もしくは、高価でもそれに見合った価値がある
- 5感を刺激してくれる(動く、音が出る、光るなど)
- 壊れにくく丈夫である
- 清潔を保ちやすい形状
- 操作が簡単である
これらの期待に答えてくれる。そんな知育玩具がモンテッソーリ教具なんです。
モンテッソーリ教具は、発達教育に関して研究されてきた歴史があるんです。そんなモンテッソーリ教具を一緒に学んでいきましょう。
モンテッソーリって誰?
マリア・モンテッソーリ
正式にはマリア・モンテッソーリ(1870年〜1952年)といい、ローマ大学で女性として初めて医学博士となった人です。
ローマ大学卒業後は、障害児の治療教育に携わり、実験心理学、教育学にも研究分野を広げ、学んだ理論に従い治療教育を進め、大きな成果をあげました。
また、この教育に欠かせないのがモンテッソーリ教具であり、現在は障害のある人のみならず、世界中で学習ツールとして使われています。
モンテッソーリ教育とは
簡単に言うと、教える人の一方的な価値観でなく、子どもの興味、発達段階を正しく理解し、子どもがやってみたいと思う環境を適切に準備し、提示することで子どもの自発的活動を促す教育法です。
モンテッソーリ教具はどんなものがあるの?
モンテッソーリ教具は、生活していくためのものや数字や言語を学ぶための土台となるもの。そのようなものが多いです。
●モンテッソーリBOXもじ
砂文字カード46枚には文字部分がざらざらとしたUV加工がされています。文字を人差し指と中指の2本の指でなぞることで文字を書く準備活動を行います。
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●モンテッソーリBOXとり
子どもは分類することが大好きで、考えを整理できる作業に魅力を感じます。カードを並べることで空間認識力を高めるとともに鳥や鳥の特徴について学びます。
モンテッソーリBox とり 学研ステイフルposted with カエレバ楽天市場で探すAmazonで探すYahooショッピングで探す
●モンテッソーリBOXはじめての天文学
天体の絵カードと名称カードでペアリングをしたり、天体の説明がかかれた定義カードを使ってクイズを出したりして、天体への好奇心をかきたてます。
モンテッソーリBox はじめての天文学 学研ステイフルposted with カエレバ楽天市場で探すAmazonで探すYahooショッピングで探す
年齢や発育状況にあったものを選びましょう。
発達障害児童の親にありがちな悩み・工夫と対策
よくある悩み
発達障害児童の親によく聞く問題としておもちゃに興味を示さないということを、たまにお聞きします。よくある悩みをまとめてみました。
- おもちゃに興味を示さない
- おもちゃにすぐ飽きる
- 扱い方がわからない
- 扱い方はわかるが操作に必要な運動能力が不足しているため遊べない
- おもちゃをおもちゃとして遊べない
- おもちゃを投げる
- おもちゃに対する強い拒絶や他のものに対する強いこだわりがある
このような場合、お子さまに興味を持ってもらえるようにする事が大事です。以下の、おもちゃで遊んでもらえるための工夫などを参考にしてみてください。
そして、望む行動が出来た事に対しては褒めてあげる事も大切です。
おもちゃで遊んでもらえるために
一緒に遊ぶ
子供目線で一緒に遊ぶ事で楽しさや感動を共感する事が大切です。また、一緒に遊ぶことで、見えてくるものがあります。
例えば、おもちゃで遊ばない理由が色なのか手触りなのか、何らかの理由があるはずです。一緒に遊びながら、よく観察してみてください。
何度もやってみせる
理解がゆっくりで、一度やってみただけでは操作方法(ボタンを押す、ひもを引っ張るなど)や自分の運動機能(指でつまむ、手で押すなど)をどうやって使えば良いのかわからない場合もあります。
何度もやって見せて、興味を持っているようであれば根気強く教えてあげましょう。
自由にやらせてみる
使い方や遊び方があっていなくても、自分で遊び始めたら、温かく見守りながら自由に遊ばせてみましょう。手助けが必要な場合、手伝ってあげましょう。
ただし、早すぎる手助けは自由な発想や創造性を摘み取ってしまい、遅すぎる手助けはやる気が失われるなど逆効果です。タイミングをみながら、「手伝おうか?」など声かけして反応をみましょう。
たくさんのおもちゃで遊ばせる
いきなり購入するのは不安…。という方も多いかと思います。そんな時は、サンプルのおもちゃでお子さまの反応や様子を見てみるのも良いかもしれません。
クレヨンハウスではタグ・トイの取り扱いの他、海外の作品、国内の作品多数あります。サンプルも多数ご用意していますので、実際に見てさわって商品のよさをお確かめ下さい。
おもちゃのレンタル
レンタルして実際にご自宅でお子さまに遊んでもらい様子を見るという方法もあります。
横浜ラ・ポールでは障害や発達に心配のあるお子さんや障害児に関連するグループや団体(療育センター・学校など)を対象に、おもちゃの貸し出し(無料)を行っています。
手作りおもちゃの作成
モンテッソーリ教具を参考に手作りしてみる方法もあります。ネットで探すと結構出てくるので参考にしてみてはいかがでしょうか。
100円ショップなどで材料購入し、可能であればお子さまと一緒に自作して世界でオンリーワンのおもちゃを作ってみましょう。
まとめ
いかがでしたか。世の中に星の数ほど、おもちゃはあれど、その子にぴったりなおもちゃに出会うことはなかなか簡単なことではありません。また、値段も安価ではないため、購入するのもためらってしまいますよね。
モンテッソーリ教具は、実際に療育現場で使われているおもちゃとしておすすめですが、他にもお子さまにとってのベストアイテムはあるかもしれません。
親子、2人3脚でじっくり楽しみながら選りすぐりのおもちゃに出会えることを願います。