日付を確認するためのカレンダーを読むのは、子どもにとって難しいことでもあります。
この記事では、カレンダーを読むのが難しい子どもに日付感覚を持ってもらうための方法をまとめます。

今日・昨日・明日の感覚がつかめない時

元々は「明日」だったはずの日が、1日経つと「今日」に、もう1日経つと「昨日」に変わってしまいます。
そのことを理解しないと、「昨日・今日・明日」という考え方を理解することは難しいでしょう。

そこで、その感覚をつかむべく、ひとマスが大きいカレンダーを用意します。
次にひとマスに収まるほどの大きさにちぎったマスキングテープに「きょう」と書きます。

そのマスキングテープを当日の日にちのマスに貼ります。
子どもに「今日は何日かな?」と問いかけながら一緒に貼りましょう。

翌日になったらまた同じ問いかけをして、マスキングテープを一緒に移動させます。
今日が移動していくのを一緒に確認することで、日にちの概念を持てるようになります。

「あした」「きのう」に関しても同様に、2人で確認しながら該当する日にちにテープを貼ると良いでしょう。
もしくは3つを長いシールにまとめて書いて移動させるという方法もあります。

また、マスキングテープを使った方法以外に、マグネットシールを活用する方法も挙げられます。
簡単に付け替えできるものならなんでも活用できるので、気軽に取り入れてみましょう。
使うものにしてもシールを連ねるかの判断にしても、子どもにとってよりわかりやすい方法を選ぶようにしてください。

カレンダーを見て予定を把握するのが難しいとき

カレンダーを見て予定を確認するのが困難に感じる時は、わかりやすいマークやシールで工夫しましょう。
例えば学校の日は「本」のマークのシール、習い事の日は「星」のマークのシール、といったようにそれぞれの印を決めます。

あとはそれを該当する日付にあらかじめ貼っておきましょう。
全て貼ることができたら、日々子どもに「今日は何日?」とたずね、該当する日にちの予定を確認してもらいます。

この際、スマートフォンや日付の書かれた時計などを参考にすれば、スムーズに確認できるでしょう。

1人でカレンダーを見て予定を把握できるようになるために

子どもが自分でカレンダーを見て予定を把握できるようになるためには、カレンダーにスケジュールを記入してもらうのが一番です。
1日ごとの予定をたっぷり書き込める余白を作ったカレンダーを作成しましょう。

あとは日付ごとに「何時から」「何があるのか」予定を詳細に記してもらうだけです。
もし子どもが文字を書くことを難しいと感じるのなら、マークや印を活用してもらいましょう。

大切なのは自分で予定を確認できるようになることです。
学校や習い事のほか、持ち物などを記入するのも一つの方法です。

記入することができたら、毎朝実際にカレンダーを見て準備する時間を設けましょう。
日常生活の中で無理なく続けられるように、「ご飯を食べた後に確認する」などルールを決めるとうまくいきます。