運動会や遠足など、学校行事への参加を嫌がる子どもには、拒む理由を知った上で、負担を減らしてあげられるような工夫をしましょう。
嫌がる子どもの心理や状況別に、家庭でできるワンポイントの工夫など、どう対処すべきかをまとめます。

全てに参加することに対しストレスが大きい時の対処法

最初から全てに参加しようと頑張るのではなく、子どもにとって苦手の少ないパートから挑戦すると良いでしょう。
まずは、プログラムをチェックします。
その中から、自分の出られそうな種目を一つだけ決めましょう。

種目を決めたら、運動会に参加する際のスケジュール表を作ります。
出番のところだけ参加することにして、そのほかの時間の過ごし方は大人と一緒に決めましょう。

あとは、運動会の事前練習の経過を見つつ、参加するパートについて、もう一度子どもと相談をします。
練習をする中で、できることが増えている場合もあります。

もし可能であれば、当初の予定より出番を増やすことについて、子どもと一緒に考えてみてください。

イベントの練習が始まる前に家庭でできる一工夫

例年のビデオやプログラム表を、子どもと一緒にチェックしましょう。

遠足の場合は、パンフレットやしおり、実際に遠足をしている子どもたちの写真を見せることで、想像力を働かせます。
事前に去年のビデオやパンフレットを見せることによって、行事に対するイメージを膨らませます。

もし子どもが見ることさえ嫌がる場合には、強制せず無理のない範囲内でチェックしてもらいましょう。
遠足の場合、可能なら事前に家族で目的地に遊びに行くと良いでしょう。

家族と一緒に楽しい経験をしておくことで、安心して遠足を楽しめるようになります。

もし実際に足を運ぶのが難しい場合は、写真やビデオ、ストリートビューなどを使いながら目的地付近の様子を一緒に確認してみましょう。

種目ごとに苦手を感じる部分が違う場合にできる対処法

たとえば、綱引きでほかの子どもと体が密着することを恐れているとします。
その場合は、先生に頼んで一番後ろにしてもらったり、掛け声を出して場を盛り上げる役割を任せてもらうなどの工夫をすることができます。

子どもの様子や種目によって対応できる策は異なります。
学校には、希望する対応方法だけでなく、その理由も含めて相談をすると良いでしょう。

子どもの感じる負担が軽くなるような役割で参加をすると、楽しめるようになることもあります。
ピストルの音が苦手に感じるという場合には、合図を旗に変更してもらうことができるかどうか、先生に相談すると良いでしょう。

集団競技の場合、少人数にすることで刺激を減らし、ルールを簡単にして練習を繰り返すのがおすすめです。

全員で踊るダンスなど、「自分にはうまく踊れないだろうから出るのが嫌だ」と感じている子どもには、自信をつけられるまで個別で練習を促すと良いでしょう。
親が一緒に練習に付き合ってあげることも、良い方法です。