皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「発達障害24時間対応可能な電話相談」についてです。

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青木
発達障害をもつうちの子について悩んでいます。
まずは電話相談したいんですが…
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大竹
最近は電話相談できる窓口が増えてきていますよ。
いくつかご紹介していきますね。

子供の発達障害について電話相談できる機関とその特徴

最近は、発達障害に対する認知も進んできたことから、相談できる機関は公的機関や福祉法人などを中心に増えてきていますので、それぞれの特徴と併せてご紹介しましょう。

発達障害者支援センター

相談支援、発達支援、就労支援、研修などの支援を行っている厚生労働省管轄の機関です。無料で発達障害の支援を行っている機関で、情報や支援内容などが充実しているので、最も最適な相談先となるでしょう。

全国の各自治体に設置されており、当事者やその家族と保育園、学校、職場などでの困難、悩みの相談をできる他、家庭での療育方法などのアドバイスもしてもらえます。

関係機関とも連携して対応してもらえるので、幼稚園や学校などを交えて相談が可能ですし、幼少期~成人期に至るまで対応でき、就労支援なども行っているので、長期的な相談先として活用が可能ではないでしょうか。

以下で各都道府県別に所在地と電話番号が掲載されていますので、子供の発達障害で悩まれているなら、お近くの支援センターへ相談してみることをおすすめします。

開所時間は各センターによっても違いますが、概ね日中の9時~17時です。時間に余裕を持って連絡しましょう。

行政機関の相談窓口

自治体によっては発達障害者支援センターとは別に相談窓口を開設している所もあります。もし住んでいる近くにあるなら利用しても良いでしょう。

自治体によって取り組みが様々で、全てはご紹介できませんが、以下にその一部をご紹介します。紹介している以外の地域でも、市役所などでそのような窓口が無いか確認してみると良い窓口が見つかるかもしれません。

日野市 エール(日野市発達・教育支援センター)

0歳~18歳迄の発達面、行動面、学校生活面に支援を必要とする子供とその保護者の総合的な相談や支援を行っている窓口。

平日の9:00~16:00迄開設していて、公的機関なのでもちろん無料で利用できます。

お近くに住んでいて、子供の発達や育児で不安や悩みがあれば相談してみてはいかがでしょうか?

京都市情報館 第二児童福祉センター

専門的な療育やアドバイスなどの対応は難しいかもしれませんが、子供の発達や心身の障害について無料で支援制度や施策などの助言をしてもらえますので、周辺の支援機関を知りたい時に役立つでしょう。

福岡市立 西部療育センター

こちらは発達に遅れのある子供の相談を受け付けています。

電話相談でもアドバイスを受けられますし、その後、発達支援施設の紹介や面談、診察なども行ってもらえるようです。

療法士やケースワーカーなど専門員が対応している為、専門的なアドバイスをもらえるでしょう。

その他、日中の一時的な子供の預かりや、発達に課題を抱える子供の専門園も運営しており、他自治体と比べて充実した支援がされているようです。

開所時間は平日9:00~17:00となっています。

子育て支援センター

全国の市区町村には厚生労働省が管轄する「子育て支援センター」が設置されていて、平成29年時点で全国7200カ所以上の施設があります。

主な役割は乳幼児や子供とその保護者へ交流の場を提供することとなっていて、児童館などもこれに当たります。

子育てには悩みや不安がつきものです。そんな時の相談場所として子育て支援センターは機能しており、予約なども原則不要なので気軽に相談できる場所となるでしょう。

例えば、「子供と遊びに行ける場所を教えて欲しい」「良い小児科を教えて欲しい」など些細な質問でもしやすいのが特徴です。

施設によっては電話相談を受け付けている所もたくさんあります。こちらは川崎市の子育て支援センター一覧のページですが、各自治体ではこのような施設一覧ページがありますので、お近くの子育て支援センターへ確認してみてはいかがでしょうか。

以上、全てをご紹介できず申し訳ありませんが、ご紹介の通り自治体によって支援事業体制は様々ですが、ご自宅の近くで同様の施設がないか調べてみるのも良いのではないでしょうか。もしくは、市役所の福祉課などに問い合わせればこのような情報を聞けるかもしれませんね。

その他相談窓口

国や自治体が運営している相談窓口以外にも企業や社会福祉法人などが運営する相談窓口もありますのでご紹介します。

エンゼル110番

森永コミュニケーション株式会社が運営している育児無料電話相談窓口です。相談内容は、子供の発育や食事、情緒といった相談ができます。開設されて40年続いている窓口なので豊富な相談事例なども役に立つかもしれませんね。

子育てホットライン「ママさん110番」

保育に関する業態を展開する日本福祉法人 日本保育協会が運営している電話窓口。相談無料ですが相談時間は30分程の時間制となっています。

寄り添いホットライン

東日本大震災の翌年2012年3月11日から開設された無料相談窓口になります。

暮らしの中で困っていること全般の相談窓口で、いじめや生活の不安、経済的不安、子育ての不安といった相談も可能です。発達障害のみならず、総合的な不安がある時に役立ちそうですね。

相談支援によっては有料の所もあるのですが、最近は無料の公的機関のサポートでもかなり充実しているので、有料で相談をする必要は基本的にはないでしょう。

24時間対応で電話相談してもらえる施設

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青木
相談窓口って結構たくさんあるんですね。
ただ、時々夜中にどうしても、今相談に乗ってもらいたいって思う事があるんです。
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大竹
様々な不安が積み重なると、今、誰かに相談したくなることもありますよね。
24時間相談を受け付けている窓口もあるので、そちらもご紹介しておきましょう。

前記では、発達障害の子育てで悩んだ時に相談できる機関についてご紹介しました。
とはいえ、時には「今すぐ電話で話を聞いて欲しい」「どうしても今相談したい」と思うこともあるでしょう。

発達障害に限らないことですが、子育てで悩み、不安に思う親はたくさんいらっしゃいます。

全国には24時間無料で、子育てやいじめ、虐待、ひとり親家庭など、様々な悩みの相談に乗ってもらえる電話窓口がありますので大変な時は活用してみてはいかがでしょうか。

以下に24時間受付を含む窓口に関するページを一部ご紹介します。1人で悩まずに相談してみましょう。

全国には上記で紹介した以外にも24時間相談先がありますので、住んでいる地域に密着した支援などを希望する場合は、各自治体のホームページや相談施設などで確認してみて下さい。

相談する時に準備できれば良いもの

必ずではありませんが、相談前に準備しておけば相談員の方もより具体的にアドバイスしやすいでしょう。また、的確な判断に繋がる可能性があるので準備しておけば話の内容が伝わりやすくなります。

そこで、いくつか準備しておくと良いものをご紹介していきましょう。

ちなみに、先ほどご紹介した24時間受付の窓口への電話は緊急性の高い時かと思いますので、ここでの紹介内容は、あらかじめ準備できる余裕がある時で構いませんよ。

母子手帳

母子手帳には妊娠中から出産、幼児期の成長記録が記載されています。
その子がどんな環境で育ち、どんな特徴があったのかを専門の相談員に伝えればどのような困難が出るか、おおよそ見当がつくはずです。

その後の相談内容でも、話がスムーズに伝わりやすくなると思うので、母子手帳は用意しておくと一番良いものでしょう。

母子手帳

妊娠中、出産、新生児、乳児期と満6歳になるまでの母子の環境や発育状況を記録した手帳。
妊娠届を市町村に届け出ると交付される。

精神障害者福祉手帳

「精神障害者福祉手帳」を持っている場合は準備しておくと良いですね。
手帳を持っていることを伝えることで、相談員は診断前なのか、後なのかを知ることができますし、症状の重さによって等級があるのでどの程度の症状なのかの判断の参考にもなるでしょう。

精神障害者福祉手帳

精神疾患(うつ、てんかん、高次機能障害など)や発達障害(広汎性発達障害、ADHD、学習障害など)と診断された人が取得できる手帳。
手帳を受ける為には、その疾患による初診から6か月以上が経過していることが必要。

療育手帳

発達障害は基本的に「知的な遅れが伴わないこと」と定義されていますが、中には発達障害と知的障害が合併していて、「療育手帳」も持っている方もいることでしょう。

その時は、療育手帳も用意しておくと良いです。
療育手帳も精神障害者福祉手帳と同様に、症状の重さにより等級が設定されているので、相談時には伝えた方がより的確なアドバイスをもらえる可能性があります。

療育手帳

知的障害をのある人が取得できる手帳。
一般的にはIQが70以下が知的障害と判断される。
各都道府県で制定されており、地域によって呼び名が違い、東京都や横浜市では「愛の手帳」、青森県や名古屋市では愛護手帳と名称が異なる。

相談支援機関では障害診断はできないので要注意

注意点ですが、相談支援機関では発達障害の診断はできません。

発達障害の診断を下せるのは発達障害を専門に扱う、小児科、心療内科、精神科の医師です。

初診から半年以上症状が現れていることを医師が確認する必要があり、そこで診断が下ります。

上記で紹介した機関はあくまで専門的な知識をもった担当者がアドバイスや施設の紹介、サポートを行ってもらえる場所であり、診断を下せる訳ではないことを理解しておく必要があります。

診断を受けるまでの手順やどんな診療を行うのかは以下の記事で詳しくご紹介しているので確認してみてください。

放課後デイサービスの活用

「放課後デイサービス」という施設をご存じでしょうか?

2012年の児童福祉法の改正により設置されたもので、障害を持つ就学児童(小学生、中学生、高校生)が生活力向上を目的として、授業終了後などに通う事のできる施設です。

当サイトを運営する「運動・学習療育アップ」では、 「集団生活の中で生きる力を身につけさせる」を理念とし、
集団生活やコミュニケーション力、感情表現、記憶力向上、集中力向上といった、発達障害により不足している能力を高めるプログラムや活動を行っています。

発達障害のお子さんの「生きる力を鍛える」ことに関心があればぜひ一度お問い合わせください。

親も心のケアをしましょう

残念ながら、発達障害の子供をもつ親の中には虐待や育児放棄をしてしまうなどのケースも見られます。

幼い子供にとって、子供は親しか頼る人がいません。
親が心を病んでは子供も悲しい思いをすることでしょう。

特に発達障害の子供をもつ親は、育児に困難を感じることも多い為、精神的、肉体的な負担は大きくなります。

https://twitter.com/fury_vespa66/status/1163992944971354113

現実を見れば、この方のように、周囲の心無い対応や、辛い思いをされている方もたくさんいらっしゃることでしょう。

あまりに疲れてしまったり、辛かったりするのなら、遠慮せずに他人の力を借りましょう。

ことわざに「子に過ぎたる宝なし」というものがあります。
周りのサポートで、親も子供も少しでも幸せになるなら当事者のみならず、回りまわって周囲の人も幸せになると考えます。

発達障害に対する世間の周知、理解が広がれば、より良い生活になるのではないでしょうか。

まとめ

発達障害を抱えた児童の育児は簡単ではありません。

大切なことは1人で抱え込まないことです。現在は、発達障害や悩みに関する施設や相談窓口が多数存在しています。

様々な機関を活用し、毎日の生活を明るくしていきましょう。