席に着くと掲示板や物音が気になってしまい集中できない時の対処法

教室の掲示物や窓の外からの景色や音、廊下の物音や人影など、様々な情報が気になって授業に集中できなくなることがあります。

集中ができていないから気になってしまうのではなく、目や耳からの情報に敏感すぎるため集中が難しくなってしまうのです。

これらの様子が見られる場合、教室の環境を変えることで集中しやすくなります。
学校の先生に相談をして、集中しやすい環境になるよう工夫をしましょう。

目や耳から入る情報が気になることを伝えた上で、子どもの席を変えてもらったり、本棚の位置を変えてもらったり、音を減らす工夫ができないか相談してみてください。

例えば、机や椅子の足にテニスボールをつけ、音を軽減するという工夫も一つの方法です。
また、授業中コンタクトを過多にとってしまう友達と距離をとってもらったり、外が気にならない席に変更してもらえないか相談しても良いでしょう。

わからないことが多くて授業に集中できない時の対処法

授業についていけず、難しいことやわからないことが多くなると、集中が途切れてしまうことがあります。
そのまま進めてしまうと、ますます分からないことが増えてしまい、授業がつまらなくなってしまうでしょう。

そこで、分からないことがある場合は、周りの友達に質問をしたり、真似をすることを提案してみましょう。
いつでも思い出せるように、授業中に困った時の対処法を簡潔に書いたメモを筆箱に入れておくのもおすすめです。

実際にわからないことがあった時のことを考えて、一緒に練習をしても良いでしょう。
「ここが分かりません」「ここを教えて」など、簡単に覚えられるセリフを用意しておいてください。

またこの際、質問をするタイミングについても確認しておくべきです。
「先生が説明をしているときや、友達が質問をしているときはダメ」
「先生の説明が終わって質問があるか聞かれたときならOK」

など、想定される場面に応じて具体的に伝えてください。
質問をするときは、手をあげて当ててもらったら話しても良い、というように、具体的な伝え方をするのが大切です。

一通り説明したら、メモに書いて授業中でもすぐに確認できるところに閉まっておきましょう。

切り替えることができずに授業に集中できない場合の対処法とは

授業が始まる前の休み時間やグループ活動のテンションを引きずって、授業に際して頭の切り替えができないでいると、集中が難しくなります。

この場合、子どもに工夫の方法を伝えるだけでなく、先生にも協力を仰ぐと良いでしょう。

例えば、授業開始の挨拶をしたら、その都度深呼吸をするなどのルーティーンを定めると気分を切り替えるきっかけになります。
もしくは、リラックスするための方法を絵に書いて、机に貼っておいたり筆箱に入れておくのも一つの方法です。

とはいえ、特に低学年の子どもにとっては、興奮状態を自分でコントロールするのは難しいことです。
先生に相談をして、クラス全体で授業が始まる際のルーティーンに取り組んだり、体育の次の時間は個別で声をかけてもらったりすると良いでしょう。