黒板とノートを交互に見比べるのが難しい時の対処方法

黒板からノートに内容を書き写すには、交互に目線を写す必要があります。
これには、目の焦点を写すための運動である「眼球運動」が重要となります。

そこで、遊びを通して楽しく目を動かす練習をしてみましょう。
目の動きを滑らかにする上で役立ちます。

目の動きを鍛える練習をするには、対象物が大きく動く遊びがおすすめです。
例えば、以下のようなものが好ましいでしょう。

風船バレー
スーパーボール
ミニ卓球
球技

野球やサッカーなどのスポーツでも良いですが、複雑なルールだと集中できない子どももいます。
目を動かす練習をするためなら、キャッチボールなどのシンプルなもので十分です。

また、外で大人数で楽しむ遊びだけでなく、自宅で手軽にできる遊びもおすすめです。
大人が手の場所を動かして、子どもにハイタッチしてもらうだけの遊びでも構いません。

目を動かす遊びがうまくできない時は、まず基盤となる体づくりが大切です。
ジャングルジムやブランコなどの遊びをしながら、体づくりをしましょう。

黒板とノートを見比べる時の距離によって失敗する場合の対処法

眼球運動が上手くできなければ、遠くの黒板とノートとを順番に見比べることが難しくなります。
そんな時は、頭を動かさずに同時に見比べられるように工夫すると良いでしょう。

そこで、学校の先生に協力を仰ぐのがおすすめです。
ノートの横に黒板に書かれている情報を置けるようにするとスムーズです。

例えば、タブレットのカメラで黒板を撮影して、机に置くなどの工夫が挙げられます。
他に、先生に黒板の内容のプリントやメモ、コピーをもらったり、隣の子のノートを借りて空き時間に移すなどの方法も考えられるでしょう。

見比べる対象物が黒板である場合、距離感に惑わされてしまっても、ノートの近くに置くとスムーズに写せるようになります。
まずは自宅でいろいろな方法を試して、子どもに適している工夫が見つかったら学校の先生に相談しましょう。

ノートに書き込む際に位置関係がわからなくなってしまう時の対処方法

黒板に書かれた文字と自分のノートやプリントとの位置関係が異なる場合、どこから写せば良いのかわからなくなり、ノートが書けなくなってしまうことがあります。

この場合は、ノートの構造と同じような板書の書き方に変えてもらったり、反対にノートの構造を黒板と同じように工夫すると良いでしょう。
前者の方が簡単に思える場合は、ノートにそのまま写せるような板書をしてもらえるか、先生に相談をしてみてください。

もしくは、縦書きのノートの見開き1ページ分を黒板のように見立てて、1行目にはあらかじめ日付と日直当番を書く欄を設けておくと混乱せずに済みます。

算数のノートの場合、真ん中に線を引き、黒板の構造と同じように、横並びで筆算が書き込めるように印をつけておくと良いでしょう。
より工夫をしやすくするためには、先生に授業での黒板の書き方を聞いて、ノートに工夫を施すのがおすすめです。