年齢とともにスキンシップの取り方が変化していないと感じた時の対処法

小学校中学年くらいになると、相手が家族でも、抱っこをしてスキンシップを図るのは不自然です。
それに加え体も大きくなる一方で、スキンシップを取ること自体が難しくなります。

そこで身体接触の少ないスキンシップに移行させていきましょう。
同時に、年齢に合ったスキンシップの取り方を子どもと一緒に考えるのがおすすめです。

例えば、「○年生になったら、だっこの代わりに背中を叩いて知らせてね」など、わかりやすく説明します。
他にもいくつかスキンシップの取り方を例示して、他人とのちょうど良い距離感を学んでもらいましょう。

他に、イラストを使ってちょうど良い距離感について考えるのも一つの方法です。

相手との関係性から適切な距離を判断するのは、子どもにとって難しいことです。
そこでまずは、パターンやルールに当てはめて教えるようにしましょう。

適切な距離感についてルールで覚えたい場合は、大人と一緒に練習するのがおすすめです。
どのくらいの距離感で接するべきか、実際に大人と子どもで距離を取りながら絵を見て「腕一本分だね」など、具体的に話をすると良いでしょう。

イラストを用いることで、客観的にみて他人との距離が近すぎることに気づいてもらうことが大切です。
絵に描く以外にも、子どもの様子を写真やビデオに写して見せながら話をするのもおすすめです。

相手との関係性によって適した距離が違うことを理解してもらうために

よく知らない人相手でも距離感が近い場合、身近な人との関係性を見える形にします。
関係性によって異なるちょうど良い距離感を教えましょう。

まずは、子どもの身近な人を書き出します。
次に、それぞれの人に適した距離感を、イラストを動かして伝えます。

子どものイラストと相手のイラストを使って、机の上で動かしながら、どのくらい距離を取るべきか並べて教えると良いでしょう。
机の上の距離を実際の距離に置き換えるのが難しい場合は、椅子や机のイラストを描いて、「椅子何個分離れる」などと書き込むのがおすすめです。

イラストを使わなくても分かる場合は、表にすると良いでしょう。
真ん中に子どもの名前を書いて、隣にお母さんの名前を書きます。
腕一本分の距離に近所の人の名前を書き、知らない人はそれより離れた距離に書きましょう。

この時、子どもが理解しやすい表現で距離感を書き込むようにしてください。

人との距離感が近いことは必ずしも悪いことではありませんが、相手の気持ちを考えることは大切です。
初対面の人や知らない人との距離が近いと、場合によっては危険につながることもあるでしょう。

ただ、距離が近すぎることを頭ごなしに注意してしまうのではなく、うまく距離感が取れていたら、褒めてあげるようにしてください。

頭で理解していても実際に距離を保つのが難しい時の対処法

実際に色々な人と関わる場面を作って練習をすると、距離感が掴みやすくなります。
この際、友達や先生から直々にアドバイスをもらうと良いでしょう。

最初は4人くらいの少人数のグループで練習をすると安心です。

カードを使った練習方法

「○」と「×」をかいたカードを用意して、話し相手に持ってもらいます。
次に、練習する子どもに、ちょうど良いと思う距離をとって立ってもらいます。

その距離が適しているかどうか、話し相手にカードを使って教えてもらいましょう。
練習を通して、自分が良いと思った距離でも、相手にとっては近すぎる場合があるということをわかってもらうのが大切です。

話し相手から具体的な感想を教えてもらえると、なお良いでしょう。