皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害の子供に良い療育おもちゃ」についてです。
療育おもちゃの特徴やおすすめのおもちゃについてお話していきますね。
あなたは療育のおもちゃがどんなものかご存知でしょうか?
この記事では療育の意味やそのおもちゃの特徴、選び方などについてご説明していきます。
いくつかおすすめできる療育のおもちゃも紹介するので参考にしてみてください。
目次
成長を促進するおもちゃ
療育おもちゃとは、脳に刺激を与え成長を促進させる目的のおもちゃを言います。
発達障害を抱えることで、成長に極端な偏りが生じてしまう場合があります。
これを「成長の凸凹」と例えられることが多く、定型発達の子供と比べ、できないこと・苦手なことが多くあるのです。
療育とは?
発達障害など、生活に支障が生じる障害を抱えた子供に対し、社会の適応能力を身につける為に行われる教育のことです。
難しいイメージを持たれるかもしれませんが、療育そのものは「遊び」を中心に行うことがほとんどです。療育方法は、障害を抱えたそれぞれの子供に適した内容で行われます。
- ゴムボールを掴んで投げる
- ボールをサッカーの様に蹴る など
様々な動作から沢山の刺激を与えることで、脳の成長を促進させる効果が期待できるのです。
発達障害は知的障害とは異なり、精神遅滞(脳の成長が遅れている)ことはありません。しかし、極端な偏りによって育てにくさに影響してきます。
療育によって発達障害そのものを治療することはできません。しかし、社会に対する適応能力を学び、社会に出て活躍している人は多くいます。
おもちゃの種類やその療育効果
見る・聞く・触る
五感を刺激することで感性を豊かにします。
例えば、目でみながら手で触ることで目と手の協調性を育くんだり、様々な色のおもちゃを組み合わせて遊んで、色や形、大きさなどを認識する効果が期待できるます。
動かす
動くおもちゃや体を動かすおもちゃは、基礎体力や運動神経、骨形成などに影響を与えます。体力は生きていく上で最も基本となる所でもありますので、幼児・学童期の適度な運動は理にかなっていると言えるでしょう。
ごっこ遊び
想像力を養うことができ、会話ややり取りを通してコミュニケーションの概念を理解するなど社会性を学ぶことができます。
保育所保育方針には5つの領域があり、その中には「人間関係」「表現」の記載があります。ごっこ遊びはこれらを学ぶことができる遊びと言えるでしょう。
ゲーム
トランプやボードゲーム、パズルゲームなどは親、兄弟、友達などと競いながら、考えて、集中する力を鍛えることができます。
大人も子供と一緒に遊べるので家族のコミュニケーションにも良いですよね。
組み立てる
積み木、ブロック、折り紙、粘土、パズル、模型などはモノを自分で作る楽しみがあり、創造性や造形力、集中力などを養ってくれます。
参考元:保育所保育指針解説-厚生労働省
療育のおもちゃの選び方ポイント
安全にも配慮した商品を選ぶ
子供は力の加減ができませんし、安全かどうかの判断もつかないので、危険に繋がらないようなおもちゃ選びも大切です。
実際に国民センターには毎年おもちゃによる事故の報告があり、その件数は増加傾向にあります。
日本国内のおもちゃは、安全性を測る基準としてSTマークというものがあります。
機械的、科学的、可燃的、科学的観点などで検査されており、基準適合検査に合格したおもちゃが表示できるマークなので、安全性を測る一つの基準となるでしょう。
また、CEマークというものもあります。
色々あって混乱するかもしれませんが、こちらは欧州(ヨーロッパ)で制定されているもので、「製品の使用者及び消費者の健康と安全保護などを規定した各指令に必須要求事項を満足していることを示すマーク」と規定されています。
それでは、安全面から避ける、もしくは注意するおもちゃの特徴について考えてみましょう。
年齢別のポイント
また、幼児期と学童期前では危険の特徴も変わりますので、それぞれご紹介していきます。
0歳〜3歳
特に0歳~2歳の幼児は何でも口に入れてしまうので、誤飲による事故が特に多く、注意が必要です。
口に入る大きさのおもちゃは避けるようにしましょう。
- ビー玉や小さな積み木など口に入るおもちゃは誤飲の恐れ
- 取れやすい小さな部品が付くおもちゃも誤飲の原因に
- ボタン電池誤飲は消化器官に損傷を起こす可能性
3歳〜6歳
誤飲はこの年齢でも多い事故ですが、他にはおもちゃの鋭利な部分で手を切る、振ったり回したりするおもちゃで人にけがをさせる危険もあります。
- 口に入るおもちゃの誤飲は7歳頃までは警戒する
- 物が飛び出す仕組みのおもちゃは、予期せぬ怪我の恐れ
- ビニールプールの使用は保護者が同伴すること
年齢別による発達の傾向とオススメ商品
1~2歳
目につくものを掴む、投げる、振る、といった動作ができるようになる時期で、5感を認識するようになります。音や色は特に興味を示しやすいですね。
2歳頃には、形を認識し始めたり、絵本などにも興味を持ちはじめるので、はめ込んで遊ぶおもちゃや絵本なども良いでしょう。
1~2歳の療育・知育に良いおもちゃの基準
- 明るい音が出る
- 振ったり投げたりして遊べる
- 触る、叩く、押すなど色んな動作ができる
- マネごとができる
- 大きさや形が認識できる
- 積んだり、並べたりできる
以上のことを踏まえて、1~2歳の子供の療育・知育に良いおすすめおもちゃが以下になります。
エドインター あそびのおうち 808726posted with カエレバ楽天市場AmazonYahooショッピング
木製の形はめおもちゃで、形に合わせて入れて遊び、入れたブロックは鍵を回して開ける構造になっています。
とてもカラフルな色が使われており、木製で触り心地も良く、大きなブロックなので口に入ることもありません。
plantoys ソート&カウントカップ 5360posted with カエレバ楽天市場AmazonYahooショッピング
こちらも木製の療育・知育おもちゃになります。
シンプルですが、とてもいろどり豊かで目にも楽しいおもちゃです。
色をグループに分けたり、数を数えたり、並べたり、積んでみたりと多彩な遊び方ができます。五感への刺激と想像力や論理性など幅広い療育・知育に向いていますので長く使えるおもちゃと言えますね。
3~4歳
1人で遊べる時間がや運動量が増え、友達と遊べるようになります。
また、勝負などで負けると悔しがったり、最初のイヤイヤ期が始まる時期でもありますね。
手先が器用になるので、簡単な絵やハサミを使った工作などもできるようになりますし、どんどん言葉も覚えていく時期です。
物語の筋書きも理解できるようになるでしょう。
3~4歳に良いおもちゃの基準
- 並べたり、積んだりできるパズルやブロック
- 記憶や物語を理解できるかるたや絵本
- 形を認識できる色んな形の積み木
- 組み立ててごっこ遊びができる線路を作れる電車のおもちゃ
- 様々な形を作れるねんど
以上のことを踏まえて、3~4歳の子供の療育・知育に良いおすすめおもちゃが以下になります。
幾何学マグネットブロック マグフォーマー30ピース mf30posted with カエレバ楽天市場AmazonYahooショッピング
小さなお子様にはおなじみのマグフォーマー。
並べたり、積み上げたり、多彩な形に組み立てることができるので考える力を養う事ができます。
この商品は様々なシリーズが出ているのでお子様の年齢や発達に併せて買い足してあげるのも良いのではないでしょうか。
はらぺこあおむしメモリーゲーム(1セット)posted with カエレバ楽天市場AmazonYahooショッピング
こちらも小さなお子様には定番絵本の「はらぺこあおむし」の絵を使った神経衰弱ゲーム。シンプルなゲームなので3歳程の年齢の子供でも楽しめます。
記憶力と集中力のいるゲームなので子供の療育・知育に役立つでしょう。
5~6歳
予測や記憶力、判断力などが伸び始め、運動量も大きく増える時期です。
「遊んだ後はおもちゃを片付ける」「絵本の登場人物を覚えている」「自分が思っていることを説明する」といったことができるようになる時期。
数字やひらがなを覚えられるようになったり、じゃんけんなどもできるようになる、といった思考力がついてきます。
5~6歳に良いおもちゃの基準
- 複雑な組み立てができるピースが多めのパズル
- 複雑な思考ができる友達と遊べるトランプ
- 自分で考えて作るハサミやのりを使った工作
- 学んで勉強に近い遊びができるおもちゃ
- 想像力を養うお店やさんごっこ
以上のことを踏まえて、5~6歳の子供の療育・知育に良いおすすめおもちゃが以下になります。
haba ハバ スティッキーposted with カエレバ楽天市場AmazonYahooショッピング
リングで束ねられた刺さっている棒を、倒さないように抜き取るゲーム。
どの棒をどのように抜けば倒れないかを考えるため、観察力や思考力を鍛えてくれます。
親子や兄弟、友達などと競って遊ぶことができるので、コミュニケーションアップになりますし、棒を抜き取る際の手先の器用さにも繋がるでしょう。
くみくみスロープ(1個)posted with カエレバ楽天市場AmazonYahooショッピング
様々な形のスロープを自分でつなぎ合わせて玉を転がして遊ぶおもちゃ。
玉がどう流れるかを考えながら組立てて、玉を転がした時に自分の思った通りに流れるか?を確認したりしながら遊ぶことができるので、空間認識力や深い思考力、想像力を養うことができます。
このシリーズは様々なタイプが出ているので、ピースを買い足せば更に複雑なコースもつくることができますので長く使えるおもちゃではないでしょうか。
おもちゃはたくさん与えるのもNG
おもちゃの量はどのくらいが適正なのか?としばしば話にのぼる事がありますが、結論としては段ボール2箱~3箱が良いと言われています。
その理由は以下のとおり
・子供がどんなおもちゃをもっているのか把握できる
・おもちゃへの愛着が沸いて大切にできる
・量より質のあるおもちゃの方が考える力が身に付く
それぞれの理由について解説します。
子供がおもちゃの量を把握できる
「子供が自分で片付けができる」ことは療育・知育の面でも有効です。
片付けは段取りや分類、記憶するといった思考力を養うことができます。ADHDの特性によっては、片付けられないことが問題になることもありますのでトレーニングの一つとして片付けを小さい頃から習慣にするのはとても良いと言えるでしょう。
ですが、おもちゃの量が多いと子供にとって片付けること自体のハードルが上がりますので、まずはハードルの低い所から、成功体験を積み重ねてあげのが良いですね。
年齢や発達に不釣り合いな多動と不注意どちらか、もしくは両方の特性を持つ障害。
多動とは常に落ち着きなく動き回る、静かにすべき所でじっとしていられないような特性。
不注意とは集中できる時間が短かったり、忘れ物が多い、簡単な間違いをよくするなどの特性
おもちゃへの愛着が沸く
おもちゃが多すぎると子供が把握できる量を超えてしまい、おもちゃへの愛着が沸きづらくなります。
愛着がないと、モノを大切に扱う感性が低く、すぐに捨てる、モノを粗末にしてしまう、習慣がついてしまう可能性もあるので子供周りのおもちゃは常に一定であるのが理想的です。
「量より質」重視の方が考える力が身に付く
おもちゃを選ぶ際は様々な遊び方ができる、子供が自分で考えることのできるおもちゃが理想です。
おもちゃが少なければ、そのおもちゃで遊ぶ時間が長くなり、熱中しやすくなるので集中力も上がりますし、今あるもので遊び方を考えて楽しむことを覚えるようになります。
「子供のおもちゃの量を少なくした方が良い」ということについては以下の研究でも明らかとなっているので参考にしてみてください。
トレド大学による最新の研究で、おもちゃを少ししか持っていない子どもは、おもちゃをたくさん持っている子どもよりも、独創的に遊び、遊びにもより熱中することがわかりました。
引用:lifehacker おもちゃが少ないほうが、子どもは独創的に遊ぶ
まとめ
おもちゃといっても多種多様で、それぞれ発達に繋がる分野が違ったりもするので子供の特性や性格に合わせて選ぶのも良いですね。
また、おもちゃでケガをしてしまうこともあるため、子供が遊ぶときの状況をイメージしながら危険がないか確認してみるのも重要でしょう。
子供の療育・知育に適したおもちゃ選びを考える参考になれば幸いです。