皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「発達障害 SNS」についてです。

昨今ではFaceBook、Twitter、Instagram等、様々なSNSが普及し、私たちの普段の生活に深く浸透するようになりました。

この一方で、SNSが発端となりトラブルに巻き込まれたり、トラブルの発端となってしまったりする場合も。

この記事では、発達障害を抱えた人にとっての「SNSの向き合い方」について解説していきます。

SNSを上手に活用しよう

現在ではスマホ1台あれば、いつ、どこにいても世界に起きた様々な情報を得ることができ、共有することができます。

SNSの使い方は人それぞれです。面白かった映画の感想や食事のメニュー、出先での出来事や愚痴など様々あります。

自分の意見を述べ、違う意見の人と議論する場合もあるでしょう。つまり、自分の公開した意見は、世界中の人達に見られているのです。

何気ない一言が、大きな結果となって返ってくることもあります。

過激な発言がトラブルに

発達障害の中でも特にASD(自閉症スペクトラム)傾向の強い方は、相手の気持ちを汲み取る事や、相手の発言の行間を読むことが苦手です。

その為、SNS上でも相手の気持ちがわからず、当事者が気づかない間に相手を傷つけてしまう可能性があります。

また、ADHD(注意欠陥・多動障害)を抱えている人は、衝動的に何かを行ってしまうことがあります。

そういった特性が、SNSの利用時に出てしまうと、SNS上での対人関係においてマイナスの影響が出てしまいます。

「軽い気持ちで、SNSに愚痴を呟いただけ」や「自分の感情に任せて呟いただけ」な一言が、大きなトラブルに発展する場合もあり得るのです。

そういった場合、被害を受けるのは本人の所属している場所だけでなく、家族や親戚に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。

ライター体験談

ASD当事者の私自身も、Twitterで会社に関して不適切な発言をしてしまい、上司に呼び出されてしまったことがあります。

障害の情報を公開している人は多い

SNSは全世界の人達が活用しています。その使用用途は様々です。

その中には、自身の抱える発達障害について情報を公開している人も少なくありません。

下記動画ではADHDを抱えている夫との生活について解説しています。

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青木
発達障害はマイナスイメージを持たれがちですが、対策することで生活を楽しめているのが分かりますね。
  • 〇〇の障害を抱えている
  • この障害には△△の特徴がある
  • この為、生活面で□□の困難がある
  • これに対し、●●の取り組みを行っている

発達障害を抱えていることを公開し、同じ障害を抱えている人に情報を発信したり、発達障害のイベントについて呟いたりと活動している人も多くいます。

SNSは、上手に使えば大きな力となり、社会を動かすことも。

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青木
災害時の人名救助に、SNSが役立ったこともありますよね。

発達障害者がSNSを上手に使いこなすには

まず、文章や画像を送る前に、以下の点について考えて投稿してみましょう。

  • 「この投稿を見た人はどのような気持ちになるだろう」
  • 「この投稿をすることによってどのような影響が出るだろう」

また、多くのSNSには「限定公開」という機能があります。限定公開にすることによって、自分の友達や知り合いの間のみでSNSを楽しむという事も問題の対策になるはずです。

それでも尚、自身に対してネガティブな言葉をかけてくる相手は思い切ってブロックするか、ミュートしてしまいましょう。

発達障害当事者の私のおススメは「ミュート」です。ブロックをすると相手のアカウントと自分のアカウントを完全に隔離することができますが、ブロックをしたこと自体が相手にバレてしまうSNSが多いです。

ミュートであれば、相手にミュートしたことがバレずに相手からのリプライを見えなくしてくれるので、相手に余計な感情を抱かれる危険性がありません。

SNS自体の持っている機能を駆使することも、発達障害特有のコミュニケーションにおけるトラブルを避ける一助になります。

依存の問題

「スマホが手放せない」「ついつい夜更かししてしまう」「SNSで誰かと繋がっていないと不安になる」など、スマホに依存してしまう人は少なくありません。

発達障害を抱えた人も同じで、”依存しやすい”と言われています。

発達障害によるストレスの吐口、過集中、強いこだわりなどの理由から、スマホに依存してしまう可能性が高い為です。

近年では、スマホの普及による「ながらスマホ」や「ストレートネック・巻き肩」、「睡眠障害」など様々な影響が問題になっています。

スマホやSNSが便利である一方で、依存しすぎてしまうと人体にも悪影響となりかねません。

一番は、スマホを触らない時間を作ることです。

しかし、依存から脱出することは簡単ではありません。もし、スマホの依存に悩みを抱えている場合は、精神科や心療内科の受診をおすすめします。

また、スマホ依存に関する書籍を紹介します。よければ参考にご覧下さい。

発達障害のSNSコミュニティ

ここまで、発達障害者のSNS利用について、主にマイナス面を書いてきましたが、発達障害の当事者やその両親の方がSNSから得ることができる恩恵はたくさんあります。

例えば、発達障害に特化したSNSを利用して発達障害による日常的な困りごとについて相談できる相手が見つかるかもしれません。

発達障害の当事者やその両親は、周りに発達障害の悩みを相談できる人がおらず、孤独感を抱えてしまいがちです。

しかし、SNSならば同じ悩みを相談し、共感しあえる相手が見つかるかもしれません。発達障害の当事者やその両親にとって、悩みを共感しあえることは大変喜ばしい事です。

また、発達障害に特化したSNSではなくても、Facebook等には、発達障害の情報交換を目的としたコミュニティもあるので、そういったコミュニティに入ってみるのも良いでしょう。

こちらのツイートに記載されているように、既にSNSを介した発達障害のコミュニティは既にいくつもあります。

自分が「馴染めそうだな」と感じたコミュニティに入ってみて、普段抱えている発達障害の悩みを打ち明けあったり、共感したりすることができれば孤独感の解消に繋げることができます。

直接、発達障害のコミュニティが主催する場に足を運ぶのは抵抗があるかもしれません。
しかし、SNSを利用することで発達障害のコミュニティに入ることの心理的障壁を下げることができるのではないでしょうか。

まとめ

発達障害を持つ方がSNSを利用する際は、注意しなければいけない点はいくつかありますが、SNSは本来娯楽なので、無駄なストレスを抱えないように使うべきでしょう。

また、SNSを通じて発達障害のコミュニティに入ったり、活動することで今まで抱え込んでいた悩みを他の発達障害当事者の方と共有したり、発達障害だからこそできる発信活動等を行うことができます。

使い方を上手く工夫して、SNSを最大限に楽しんでいきましょう。