子どもに遅刻が多く見られる場合は、適切な対処法で問題を解決しましょう。

学校での教室移動で遅れをとってしまう時の対処法

学校で移動教室がある時、休み時間の切り上げがうまくいかず遅れてしまう子どももいます。
そんなときは、仲の良い友達や学級委員の子どもに声がけをしてもらえるよう、お願いしてみてください。

仲の良い友達と会った際、親からさりげなくお願いしてみるのがおすすめです。

ただ、周りの人の協力を得るのは恥ずかしいという子どももいます。
そんなときは、「人に頼るのも、大切なことなんだよ」と教えてあげてください。

友達にお願いをする場合、場合によっては子ども本人に了承を取っておく必要があります。
子どもの様子を見ながら、この方法を取り入れてみましょう。

家を出るために必要となる準備にどのくらいの時間がかかるのか分かっていない場合の対処法

準備時間がどのくらいかかるか分かっていないことが原因で遅刻してしまうときは、子どもの体調やペースに合わせて時間配分をし、生活リズムを整理することが大切です。
子どもが生活リズムを身につけるまでは、大人が時間をコントロールしてあげましょう。

最初のうちは、絵を書いたカードや写真などを使い、一目見れば時間配分がわかるようにするのがおすすめです。

今の生活リズムは子どもにあっているのか見直してみよう

朝にかかる準備時間と、その内容を紙に書いてみましょう。
どの作業に時間がかかっていて、どこで工夫をすると良いのか、考えてみてください。

子どもにとってわかりやすい計画表を作ってみよう

イラスト、写真、時計などのアイテムを使い、子どもが準備にかかる時間を理解しやすいように工夫してみましょう。
ただ、生まれ持った体質によって、生体リズムがアンバランスなこともあります。
まずは、睡眠チェック表を作り、改善の方法を見つけることから始めてみてください。

計画を立てているのにうまくいかない時の対処法

計画立てて準備しているはずなのに時間に間に合わないのは、漠然と準備をしていることが原因です。
時間配分のイメージができず、計画が失敗に終わってしまっている可能性が考えられます。

そんなときは、タイムテーブルを作ったり、見やすい円グラフを作ったりして、活動にかかる所要時間を逆算する練習を行ってみましょう。

家を出る時間を書く

実際の時計や時計の絵を用いて家を出る時間に印をつけます。
それができたら、家を出る前にすべきことを書き出しましょう。
家を出る直前にすることから順に、時計に書き足していってください。
ここで決める時間配分は、大人がチェックをすることで無理のない実現可能なペースにすることが肝心です。

作成した時計の表を使って実際に家を出る準備をする

新しく計画した生活リズムに慣れるまでは、時計の表を見えるところに置いておきましょう。
実際に準備をしたら、かかった時間を記入しながら、タイムスケジュールを修正していってください。

これは少々難しい方法なので、小学校高学年の子どもと一緒に、中学生活に向けて取り組むのにちょうど良いでしょう。
逆算をするという方法を身につけて、これからに生かすことができるようにしてください。
休日の予定や友達と遊びに行く約束など、一つ一つの予定に対し同じように取り組んで逆算することに慣らしていきましょう。