目次
アスペルガー症候群の診断を受けられる場所とは
医療機関で診断を受けるか否かを判断するのは、本人と家族です。
しかし、症状や特徴に疑わしいものが見られる場合や気になることがある場合は、身近な専門機関で相談をすべきでしょう。
アスペルガー症候群は、診断が難しい障害の一つです。
簡単なセルフチェックの参考サイトもありますが、素人判断のみを信じるのは危険です。
また、保護者が子どもを診断する際、客観的にチェックするのは難しいことでしょう。
子どもにとって適切なサポートをするためにも、主観的な判断になってしまうのは避けるべきです。
専門機関で診断をしてもらうようにしましょう。
しかし、最初から専門医にかかるのは、いささか精神的なハードルが高く感じられるでしょう。
そこでまずは、無料で相談ができる身近な専門機関の相談窓口を利用してみてください。
その一例を以下に挙げておきます。
子どもの場合
・保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所 等
大人の場合
・発達障害者支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所 等
診断の際に準備をしておきたいこととは?
アスペルガー症候群の診断は、医師による問診が基本です。
問診では、本人が普段からどのような日常を過ごしているのか詳細に聞き取ったり、本人の様子を伺い症状や特性を判断します。
また、保護者との面談の際は、生育歴をヒアリングすることになります。
より正確な情報を伝えるため、保護者だけでなく、担任の先生にチェックリストを記入してもらうこともあります。
他にも、必要に応じて心理テストや知能テストが行われることもあり、総合的な判断が下されます。
一度の受診で診断が下されることはなく、時間をかけて慎重に診断が下されることになります。
受診に必要な持ち物とは
持参すべきものは、医療機関によっても異なります。
準備や持ち物は、予約をする際に確認しておくと良いでしょう。
基本的には、問診があることを考え、わかりやすく説明ができるように資料を用意しておくのがおすすめです。
専門機関を受診するにあたっては、アスペルガー症候群の特性について、ある程度本人の状態を把握しておくことが大切です。
日常生活での行動や様子についてのメモは資料として役立つので、ぜひ持参しておきましょう。
診断の前に把握しておくべきこと
- 特徴を確認しておく
- 子どもをよく観察して、気が付いたことがあればメモをとっておく
- 子どもと話をした上で、悩みや気になることについて聞き取っておく
当日の持ち物
子どもの持ち物の一例
- 母子手帳
- 担任の先生に記録してもらった子どもの様子についてのメモ
- 保育園や幼稚園の時の連絡帳
- 通知表
- 子どもの書いたノート
大人の持ち物の一例
大人の場合、家族にヒアリングをした上で書いた、子どもの頃の様子のメモや小学校の通知表などがあると良いでしょう。
まとめ
アスペルガー症候群は、専門機関に相談をして適切なサポートを受けることによって、社会で生きやすくなるよう改善できます。
何か気になることがあれば、医師や専門機関に相談をしてみましょう。
医療機関で診断を受けてから、落ち着いて今後の対処を考えれば問題ありません。
周囲の人に理解してもらい、サポートの受けられる状態を整えていきましょう。